☆ 伊勢神宮の式年遷宮を訪ねて

是非一度はお参りしたいと思いながら、やっと先月(7月5日)その念願はかないました。幸運なことに今年は、20年に一度の遷宮(引越し)の年に当たるそうで、苑内は大変な賑わいでした。今年は参拝客も1千万人を超える勢いだそうです。伊勢神宮は天照大神(あまてらすおおみかみ)が鎮座する内宮(ないくう)と衣食住の神である豊受大神(とようけのおおかみ)をまつる外宮(げくう)それに123の別宮(べつぐう)や摂社などから成り立っています。

外宮と内宮を持つ伊勢神宮は、東西に配置され、正殿を中心とした配置や構造は、ほぼ同じです。敷地面積もほぼ同じだそうです。式年とは定められた年を指し、遷宮とは神様に新しい社殿に移つてもらうことを意味します。1300年前から続く神事で今年が62回目のお引越しになるそうです。この神事は社殿を造り替えるだけでなく、衣装や宝物も新調し、予算も国と民間の寄付金などを合わせて550億円という巨額なものです。社殿や宝物は、古来から伝わる特殊な製法で新調され、遷宮に必要な用材のヒノキは一万本以上で、中には樹齢400年に達する巨木も使われ、今回は四分の一が神宮内の宮域材が使われるそうです。

  最初に外宮から参拝し、バスで移動して、内宮に入りました。五十鈴川御手洗場で、参拝前の心身清めの手洗いをして第二鳥居を潜り、いよいよ正宮(しょうぐう)の階段に差し掛かりました。ここからは撮影はいつ際禁止になっています。
正宮は社殿の中心の正殿(しょうでん)で、5重の垣根に囲まれています。
 唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)の社殿は、萱葺き屋根に10本の鰹木(かつおぎ)が載せられ、両端の千木(ちぎ)は水平に切られています。 
 いよいよ10月2日には内宮で、5日には外宮で遷御を迎え、西側には既に新しくなった社殿が建造されています。 

伊勢神宮は日本人の心のふるさと言われ、『お伊勢さん』とか『大神宮さま』とか親しく呼ばれていますが、正式名称は『神宮』といいます。この神宮が全国8万社のトップに立つ特別な存在である、別格とされてきたのは、ひとえに祀られる祭神の格の高さによるものだと言えます。
さて、ここでこれから参拝される方に、神宮の参り方を紐解きましょう。

1、参拝はまず『外宮』からというのが、昔からの習わしだそうです。
2、参道の歩き方は、外宮は左側を内宮は右側をと異なっています。
3、拝礼は二拝二拍手一拝で、背筋を伸ばし腰を90度に折って拝を2回行う
4、手のひらは胸の高さで合わせ、2回打ち合わせる。
最後にもう一度拝をし静かに御神前を離れる。

宇治橋を渡り鳥居を右に出ると、おはらい町通りにさしかかり、その中に『おかげ横丁』もあります。平成5年に完成した小さな町は、赤福社長であった濱田益嗣の指揮の下、伊勢特有の町並みや妻入の建物、伊勢河崎の蔵桑名の洋館なども忠実に再現されています。年間400万人以上の参宮客が訪れるといわれるこの界隈は、伊勢志摩の特産物や土産物屋、様々な飲食店が軒を並べ賑わっていました。赤福氷は限定で長い行列が出来てました。

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