お金の話ア・ラ・カルト(第1回ニーサ制度の活用)平成26年1月13日

ファイナンシャルプランナー  東 廣義

ニーサ制度がいよいよ今年からスタートしました。と言っても初めて聞かれた方のために、簡単に説明しますと、ISA(少額投資非課税制度)のことです。日本に住む20歳以上の人であれば、原則誰でも利用できます。ニーサ口座を開設できるのは、今のところ2014年から2023年間までの10年間となっています。
それでは投資対象の商品と言えば、株式や投資信託になります。投資額は年間100万円が上限になります。そこから生まれる利益(譲渡益や配当金)に対し、年間100万まで最長5年間、500万まで非課税になる制度です。例えば10万円で購入した投資信託が換金時に11万円になっていれば、2014年から20%の税金がかかり、手取りは10万8,000円になりますが、この制度を活用すれば11万円がまるまる手元に残ることになります。
それでは投資信託についてもう少し詳しく説明しましょう。
投資家から少しずつお金を集め、運用の専門家(ファンドマネージャー)が皆さんの代わりに資金を運用してくれる商品のことです。お金は小口でもたくさんの人から資金が集まりますと、大きな資金となり効率よく運用できるメリットがあるのです。
投資信託は運用会社、信託銀行、販売会社によって、運用、管理、販売されています。
万一金融機関が倒産するようなことがあっても、皆さまの資金は投資額に拘らず、制度的に守られています。
それでは実際にニーサ口座開設をするには、どんな所に何を準備したら良いかを説明しましょう。取り扱い窓口は、銀行や証券会社になります。要注意は一人一口座になっていますので、よく相談に乗ってくれる金融機関を選ぶと良いでしょう。申請書類として最初、住民票の写と申請書が必要です。そして専用口座ができましたら、上手に活用し手持ち資金を増やしましょう。

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