お金の話ア・ラ・カルト(第2回消費税増税・前後の住宅購入の損得)平成26年2月7日

ファイナンシャルプランナー  東 廣義

いよいよ2014年4月から消費税が5%から8%に引き上がりますが、住宅を上がる前に買うべきか、上がった後に買うべきか、今悩んでおられる方も多いかと思います。そこで、ここでは政府の消費税増税に対する負担軽減措置等を考慮しながら、具体的事例で考えていきましょう。
年収500万の方が、土地1,200万円(非課税)、建物2,300万円、諸費用150万円、合計3,650万円で家を建てるとします。自己資金が400万あると仮定して、住宅ローンを3,250万で調達したとします。まず消費税が5%から8%に増税された時の影響を試算します。
建物2,300万×5%=115万円、2,300万×8%=184万円、つまり消費税増税で・・・69万円の損になります。それでは次に住宅ローン減税で有利になるのはどのくらいかを試算します。{2013年の住宅ローン減税}が、住宅ローンの各年末残高(ただし2,000万円まで)の1%が最大控除額ですので、10年間の合計は200万円になります。{2014年4月以降の住宅ローン減税は}住宅ローンの各年末残高(ただし4,000万円まで)の1%が最大控除額ですので、10年間の合計は210万円(実際払っている税金や各年の住宅ローンの残高から試算した数値)になります。
つまり消費税増税後は…10万円の得(210-200)になります。このケースの場合、今家を建てると
消費税で69万円損をし、住宅ローン減税で10万円得することになり、差し引きすると今建てたほうが50万円得するという計算が成り立ちます。
このように皆様の資金計画次第では、消費税増税によるマイナスと住宅ローン減税によるプラスとを比較しますと、消費税5%で家を建てるべきか8%で建てるべきかがわかってきます。次回へ続く

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